世界自然遺産について

世界自然遺産とは
世界遺産とは、1972年のユネスコ総会で採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」(世界遺産条約)に基づいて、世界遺産リストに登録された、人類が共有すべき「顕著な普遍的価値をもつ」遺跡や自然などを指します。

世界遺産への推薦理由

 屋久島は九州の最高峰宮之浦岳(1936m)をはじめとする高峰がそびえ、動植物の移行帯に位置する湿潤気候下の高山として生物地理的に特異な環境下にあります。
亜熱帯植物から、暖帯、温帯、亜高山帯に及ぶ多様な植生の垂直分布が顕著にみられる特殊な森林植生を有し、多くの固有植物、北限・南限が自生し、さらに絶滅の恐れのある動植物が生息自生しています。
特に本地域の特徴として、樹齢数千年に及ぶ屋久杉があげられ、生態的にも形態的にも世界的に貴重な天然林と考えられています。

世界遺産リストへの登録

 1993(平成5)年12月、屋久島は世界遺産登録基準における以下の項目を満たすとして、日本で初めて世界遺産リストに登録されました。

(7) ひときわすぐれた自然美及び美的な重要性をもつ最高の自然現象または地域を含むもの。

(9) 陸上、淡水、沿岸および海洋生態系と動植物群集の進化と発達において進行しつつある重要な生態学的、生物学的プロセスを示す顕著な見本であるもの。

現在、屋久島の全面積の約2割に相当する10,747ヘクタールが自然遺産地域として登録されています。

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